■制度導入までのモデル・プロセス
① 評価制度導入の方針を決定
組織内の合意(どういう目的で、どのような評価制度を導入するかというイメージ)形成をはかる。
② 検討委員会(プロジェクト)の設置
職員参加で具体的な検討を行うための検討委員会(プロジェクト)を設ける。
③ 検討委員会(プロジェクト)メンバーの勉強会(研修)
検討を始めるに先立って勉強会を持ち、検討委員に制度導入の方針を伝えるとともに、先進自治体の取り組みなどについて学び、人事制度改革の状況や人事評価制度についての基礎的な知識の共有をはかる。
④ 検討委員会(プロジェクト)での研究・検討
評価基準、評価方法、面談の実施方法、評価結果の活用などを具体的に検討する。
⑤ 評価シート・マニュアルの作成
検討委員会の検討結果にもとづいて、評価シートやマニュアルを人事担当で作成する。
⑥ 導入時研修の実施
全職員(評価者だけでなく、被評価者も)を対象にした評価制度、評価方法の研修(説明会)を実施する。
⑦ 評価制度の試行 (1~2年間)
最低限1年間の試行が必要。管理職、一般職と段階的に導入する場合は、2年間の試行が必要になる。評価結果を活用しない前提で、あくまでも練習として実施する。この試行結果から評価基準や評価方法、運用方法について実態に合うよう必要な修正を行う。
⑧ 評価制度の本格実施
規則や実施要綱などを制定して制度化するとともに、評価結果の活用を始める。
* 必要に応じて①、④、⑦のプロセスで、職員アンケートを実施するなどして、職員の意識が反映された制度づくりをすることが望ましい。
* 岸和田市の人事評価制度の評価シートやマニュアルは、岸和田市ホームページ上ですべて公開されていますので、それらを参考に評価シートとマニュアルを作成するとよいでしょう。
* 組織の規模(職員数)や状況に応じて、③または⑥のプロセスで外部講師によるセミナーや研修会を開催すると導入がスムーズに進められるでしょう。